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GOKISOのフラッグシップモデル「スーパークライマー」と同じ構造を持ち、
ハブボディにA7075T73を採用した「クライマー」。
その性能の全てをご紹介します。
GOKISOクライマー ホイール
GOKISOハブの特徴でもある弾性体衝撃吸収構造をハブ内部のスリーブ構造から外側のボディーに移行し、ベアリングにかかる衝撃を片側12本のフィンガーが吸収します。
球面ナット&ワッシャーはそのままに、軽量でありながら高負荷、高トルク領域で威力を発揮できるようにベアリングのサイズや配列もこのモデル専用設計とし、
ベアリングの大径化とシングルベアリング化を行いました。この結果、ヒルクライムや、タイムトライアル、ラストのスプリントでの抜群の推進力を発揮します。
GOKISOクライマー ハブ/ホイール 性能評価
GOKISO独自のベンチテスター
GOKISOの製品開発には自社独自に設計開発したベンチテスターを使用して、すべてのGOKISO製品、他社製品の評価・検証を行っています。このベンチテスターはスポークの僅かな空気抵抗差をも計測出来る性能を持っています。下のグラフは2種類のエアロスポークの性能を比較しています。断面積の大きいスポーク(A社製)の空気抵抗値は、速度が速いほど抵抗が大きくなっていることがわかります。
ワッシャーがフレームに沿って 斜めになることで、フランジの 歪みを補正します。
エアロスポーク性能比較データ
  リム:38mmクリンチャー
  荷重: 60kg
エアロスポーク性能比較データ
他社製チューブラーホイールvs38mmクリンチャー:グラフ
GOKISOはカーボンリムの選定に様々な比較試験を行っています。
そのうちの一つが、『チューブラーvsクリンチャー』。一般的なチューブラーと比べてクリンチャーの方が、転がり抵抗で勝っていることが試験から解りました。この大きな差は、リム・タイヤの構造の違いから荷重が掛かった時のリム・タイヤの変形量に差があり、結果としてタイヤの接地面積に違いが現れて転がりに深く影響を与えていると考えています。
最適化された38mmクリンチャーは他社製フルカーボンチューブラーを遥かに凌ぐ転がりの軽さを実現しました(下のグラフ)。
GOKISOクライマーハブの性能
GOKISOハブ クライマーは、従来のGOKISOハブより100gも軽量にもかかわらず、通常走行を想定した60kg荷重走行で同等の性能を発揮しました。
最大の特徴は、ベアリングに最も負担の掛かる高荷重、高負荷になったときに現れます。衝撃荷重などを想定した100kg荷重走行では、従来のGOKISOハブより高負荷、高トルク領域での転がり抵抗をさらに低減させました。
数々の社内試験結果から導かれたアルミクライマーホイールでは、登坂での走行で、多くのライダーの方が自己記録を更新することができました。是非GOKISOのホイールで登坂に挑戦してください。
GOKISOクライマーホイール リムハイト フロント24mm、リア30mmの理由
軽量の24mmリムハイトで試験を行うと、リムの剛性不足による駆動損失が大きい為、30mmのワイドを選択しました。現在30mmワイドクリンチャーはUCI登録ができていません。UCI競技規則に準ずるレースに参戦される方はフロント24mmタイプを別に用意しております(*)。
なお、フロントは転がり抵抗だけで、駆動損失は無いため、性能に影響はありません。
* : UCI CYCLING REGULATIONS ARTICLE 1.3.018
GOKISO最高性能 スーパークライマー
GOKISOクライマー ホイール
チタンシャフトとセラミックベアリングを組み合わせることにより、転がり性能を向上させる他、ベアリングに対する数々のトラブル、特に電気的なスパークによる腐食や、水分混入による潤滑不良等を軽減することができます。29年の保証期間内はもちろんの事、過酷な条件下でも安心してご使用いただける仕様となっております。
スーパークライマーの最高性能
スーパークライマーのみシャフトにチタン合金を、ベアリングにセラミック球を採用しています。部品材質の色々な組み合わせでの試験結果から、ハイエンドモデルにふさわしい組み合わせを見つけ出だしました。
<解説>
従来のモデルでも様々な条件下で、ベアリングの配列、ベアリングのサイズ変更、セラミック球化やシャフトの材質変更を行って試験しましたが、従来モデルではほとんどで性能に差は見られませんでした。
内側弾性体構造と外側弾性体構造による違いから来るメリット、デメリットや相性があり、スーパークライマー、クライマーともに従来モデルと同じベアリング配列や同じシャフトでは従来モデルを凌ぐことはありませんでした。
しかしながら、様々なテスト、設計変更を繰り返し比較検証した結果、最適な組み合わせがあることがわかり、それぞれの特性を生かす最高性能を引き出すことに成功しました。特にスーパークライマーは全領域で従来のモデルを凌駕します。
GOKISOホイール仕様表
GOKISO GD2
スーパークライマー
ホイール
GOKIO GD2
クライマーホイール
GOKISO GD2ホイール
(38mmクリンチャー)
GOKISOホイール
(50mmチューブラー)

リム:F/R=24mm
       F/R=38mm
       F/R=50mm
フルカーボンクリンチャー

リム:F/R=24mm
       F/R=38mm
       F/R=50mm
フルカーボンクリンチャー

リム:F/R=24mm
       F/R=38mm
       F/R=50mm
フルカーボンクリンチャー

リム:F/R=50mm
フルカーボンチューブラー
重量:F824g/R916g
総重量:1,740g

  1. GOKISOハイエンドモデル
  2. ハブ29年間無償修理保証、リム3回まで無償交換
  3. 2012年乗鞍ヒルクライムチャンピオンクラス優勝
  4. 同大会クラス別40歳部門優勝

  1. GOKISO最軽量・ヒルクライムモデル
  2. ハブ7年間無償修理保証
  3. UCI規定大会対応
  4. 数々の自己ベスト更新

  1. オールラウンドモデル
  2. ハブ10年間無償修理保証
  3. UCI申請中
  4. 2013年鈴鹿アタック240 優勝

  1. チューブラーモデル
  2. ハブ10間無償修理年保証
  3. UCI認証取得済み
  4. 2012年全日本シクロクロス エリートクラス優勝
  5. 同大会マスターズクラス優勝
※上記仕様は予告なく変更することがあります。
※上記ホイール重量は、スポーク・ニップルにCX-RAY・真鍮ニップルを使用した時の重量です。

 
 
今後の製品について・・・ニップルの腐食
アルミニップルの腐食
ニップルがボロボロになった経験はありませんか? 左の写真の右側のニップルは、ステンレスポークに使用していたアルミニップルで、左側は新品のアルミニップルです。右側が腐食しているのがわかります。 この腐食は「電食」という現象で、ステンレスとアルミニウムのイオン化傾向の違いから起こる電位差によって電流が発生することよって生じます。 水や塩分が加わることにより、極めて短期間でも腐食は促進されてしまいます。
塩水噴霧試験:ニップル
私たちははアルミニップルの腐食が自転車の安全な走行を妨げる問題だと認識し、社内で各種ニップルを塩水噴霧試験(*)にかけ、耐腐食性を評価・検証しました。
48時間の試験後、取り出したのが上の写真のものです。この中で、真鍮ニップルが良好な耐食性能を持っていることが分かりました。
GOKISOホイールにはニップルを前後で44個使用します。44個でアルミニップルの場合14g、真鍮ニップルの場合は44gと、30gの重量増しですが、大事な時にトラブルにならないためにも安全性を最優先して、真鍮ニップルを採用させて頂きました。上述の仕様表にあるホイール重量は全て、真鍮ニップルでの重量表記になります。

(*塩水噴霧試験:密閉された試験室内の温度を35℃の一定に保ち、室内に塩水を噴霧して被検物を塩分、水分にさらす耐食試験)